目指せ日本のグーグル?"グノシー"の秘密 独立や起業を語る前に”本当に必要なこと”

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IT・ネットの業界に限らず、若くて元気な起業家達が、「スタートアッパー」として世間で注目を集めている。この流れを象徴するひとりが、仲暁子氏だ。ゴールドマン・サックスに入社した後、Facebook Japanに初期メンバーとして参加。その後、Facebookを活用したソーシャルリクルーティングサービス『Wantedly』を展開。大企業→スタートアップとキャリアを進めた仲氏が注目のスタートアッパーと対談するのが本連載。彼らはどのような価値観を持って、起業へと踏み切ったのだろうか。知られていないホンネを探る。
第1回は、「Gunosy」を立ち上げた福島良典さん。まだ弱冠25歳、グノシーのサービスを立ち上げたのはまだ大学院生時代のことだった。 「Gunosy」 は、TwitterやFacebook、はてなブックマークのアカウントからその人の興味を分析し、ユーザーに合った記事を厳選して届けてくれる、その選び方が的確なうえ、メールで毎朝届くシンプルなサービスが評判を呼び、利用者が爆発的に増えている。あのホリエモンも絶賛し、「一緒に仕事をしよう」と声をかけたと言われている。今、注目のパーソナルWEBマガジンサービスだ。

対談の(上) ホリエモン絶賛!「グノシー」創業者の”ホンネ” はこちら

学生はとにかく勉強しろ

:今、Gunosyを運営していていちばん良かったなって思うことってなんですか?

福島:あきらかにやっていてよかったって思うのは、サービスがちゃんと使われているというのが、数字に出てきたことですかね。半年間でユーザー数は約10倍の20万人に増えました。

:すごい。じゃあやっぱり起業を選んでよかったって思うよね。学生が将来のことを相談に来たら、何てアドバイスします?

福島:サービスを作ってみろとかではなく、「勉強しろ」って言いますね。サービスを作る前にやることはたくさんあると思います。それに、起業じゃなくて、就職するのだっていい。大企業は大企業でいいところがあります。たとえば、ロボットを作りたくても、その開発には資金も100億円くらい調達しないといけない場合もある。仕事によっては、ひとりじゃできないものとか、大きい設備投資が必要なものもあるじゃないですか。であれば、そういうものが整っている大企業に行ったほうがいいですよね。

あとは、大企業かどうかは誰かが定義したものじゃなくて、自分で数字を見てちゃんと判断する思考は持っていたほうがいいですよね。会社が何に力を入れているかとか、どこが強いかとか。自分が成長したい分野と合うかどうか見極められればいいと思うんです。

:なるほど。つまり大企業かスタートアップかってことじゃなくて、自分が何をやりたいかってことか。

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