「13歳でクビになった」から強くなれた

グルメサイト「Retty」 奥田健太CFO(下)

 IT・ネットの業界に限らず、若くて元気な起業家達が、「スタートアッパー」として世間 で注目を集めている。この流れを象徴するひとりが、仲暁子氏だ。 ゴールドマン・サックスに入社した後、Facebook Japanに初期メンバーとして参加。その後、Facebookを活用したソーシャルリクルー ティングサービス「Wantedly」を展開。大企業→スタートアップとキャリアを進めた仲氏が注目のスタートアッパーと対談するのが本連載。彼らはどの ような価値観を持って、起業へと踏み切ったのだろうか。知られていないホンネを探る。
 6人目は実名型のグルメサービス「Retty」を運営するRetty株式会社でCFO(最高財務責任者)を務める奥田健太さん。Wantedlyを通じてRettyの代表とランチをしたことがきっかけで、奥田さんは、5年半勤めた三菱商事から今年の7月に転職。まさに「大企業よりスタートアップ」を地で行く。「13歳でクビになった」という“ある経験”から積み上げられたキャリア観は、転職や新しい道に進むことにモヤモヤしている人たちの後押しになることだろう。 

対談(上)スタートアップに必要な「ミーハー心と戦略」 はこちら

13歳でクビになった体験

奥田:小学校4年生から中学1年まで父の仕事の都合で、ドイツに住んでいました。そこで、終身雇用が当たり前じゃないということを肌で感じていたからだと思います。世間で「終身雇用は崩壊」と言われていても、それを頭だけで理解している人と、肌で感じ取っている人とでは、実は結構感覚が違うのではないかと思います。僕の場合は、13歳のときにクビになるという体験をしたのが大きいかもしれません。

:え!? 13歳でクビ? どういうことですか?

奥田:サッカー選手を目指していたと言いましたけど、ドイツにいたときに、ブンデスリーガというプロサッカーリーグのあるジュニアチームに入りました。トップクラスのジュニアチームに入れたのはよかったのですが、次の年に入る直前に呼び出されて言われました。「君は明日から来なくていいよ」って。1年で結果を出せなければ、追いだされてしまうわけです。リストラです。まだ13歳ですよ? そうとうショックでしたね。

:なるほど。それは、ショックな体験ですね。私、サッカーは詳しくないのですが、日本の部活の場合、一度入れば、レギュラーにはなれなくてもクビになるということはないですよね。逆に、もっとレベルの高いところでやりたいとか、自分を活かせる環境でやりたいとか思っても、もうそこでやるしかない、という面もあるかもしれませんが。クビになったら、別のチームに入ることはできるんですか?

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