なぜ彼は、スタートアップの"神"となったか

米国で大ブレイク、リンクトイン創設者のキャリア論

米国で大ブレイクしている、ソーシャルネットワークサービス、リンクトインを知っているだろうか。

リンクトインは、プロフェッショナルの間でのソーシャル・ネットワークだ。アメリカでは、これを利用して仕事上の交友関係を広めるだけでなく、人を紹介してもらったり、誰かに推薦してもらったりするということがよくある。

その共同創設者であるリード・ホフマンは、シリコンバレーで最も顔の広い人物と言われている。

スタートアップ事情に通じ、投資業界にも顔がきく。何といっても、ホフマンが投資してきたスタートアップ企業の多くが成功を収めているため、誰もが彼の教示を受けたいとか、彼の投資仲間になりたいとか、そういった願望をいただいて彼に近寄ってくるのである。

Bloomberg via Getty Images

ホフマンだからこそ、テクノロジーの力を利用して、人と人のつながりを増強するようなアイデアが生まれたのだろう。いや、それとも、彼自身が自分で創設したリンクトインをうまく使いこなしてきたからこそ、シリコンバレーで一番とも言われるような広いネットワークができたのかもしれない。

ホフマンは、もともとシリコンバレー出身で、スタンフォード大学でシンボリックシステムズを専攻した後、オックスフォード大学の大学院へ留学して哲学を修めた。途中までは、大学でアカデミックな職を得て研究を続けたいと思っていたようだ。ただ、世界を変えるような人間になりたいというミッションを早くから抱いていたという。

ところが、世界にインパクトを与えるに当たって、大学の研究者では十分でないかもしれないと思い始める。論文を書いても、いつも読んでくれるのはせいぜい50人だろうか。しかしテクノロジーならばもっと広い世界に影響を与えられるのではないだろうか……。

そう考えたホフマンは、研究職をあきらめる。そして、まずはアップルに入社して、コンピュータ・インターフェースの部門に在籍。その後、アメリカの富士通でソフトウエア開発の仕事に携わった。

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