岡田准一主演で2014年年間邦画興行収入ランキング第1位に輝いた国民的大ヒット映画『永遠の0』のチームが再集結した『海賊とよばれた男』が12月10日より全国公開となる。明治・大正・昭和の激動の時代を舞台に、名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく主人公・国岡鐡造(くにおかてつぞう)の姿を描いた本作。吉岡秀隆、染谷将太、堤真一、ピエール瀧といった山崎作品に欠かせない実力派俳優陣に加え、本作で初参加となる綾瀬はるか、鈴木亮平、小林薫など、日本映画界を代表する豪華キャストの競演が実現した。
この経済歴史小説に見たものは何なのか。また、スタッフを率いるリーダーとして、出光興産創業者の出光佐三氏をモデルとした国岡鐡造に何を見るのか。希代のヒットメーカー・山崎貴監督に話を聞いた。
「永遠の0」ロケ中なのに夢中になって読んだ
――本作のオファーは『永遠の0』の撮影時にすでにあったそうですが。
オファーというより、(『永遠の0』の原作者でもある)百田尚樹さんが新しい本を書いたということで、読ませてもらったのがそのタイミングでした。でも読み始めたら止まらなくなっちゃって。『ロケ中なんだけどなぁ。明日、朝が早いのに』なんて思いながら。僕は本を読むのが早いので、その日のうちにせめて上巻だけでも読んじゃいたいなと思いながら、夢中になって読みましたね。
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