山本監督の「行けたら行け」はなぜ問題か?

バス会社における「行けたら行け」を考える

戦略コンサルタントを経て、現在、会津のバス会社の再建を手掛ける著者が、企業再生のリアルな日常を描く。「バス会社の収益構造」といった堅い話から、 「どのようにドライバーのやる気をかき立てるのか?」といった泥臭い話まで、論理と感情を織り交ぜたストーリーを描いていく。
WBC3連覇を逃したことで、山本浩二監督は激しい非難にさらされた(写真:AP/アフロ)

ダメなマネジメントへの暗喩

痛恨のWBC(ワールドベースボールクラシック)での敗戦からおよそ1カ月が経ちました。日本のナショナルチームのV3が途絶えたこともさることながら、それ以上に山本浩二監督の、件の指示が話題を呼びました。

例の「行けたら行け」です。

そしてその指示の功罪(というより多くは否定的なニュアンスですが)をめぐる議論は、しばらくの間大いに盛り上がり、そしてあっという間に消費され、今はもう旧聞の域に属しています。

私の身の回りでもしばらくの間、局所的にはやりまして「行けたら行け(苦笑)」という感じで、そこはかとなくダメなマネジメントへの暗喩として使われたりもしていました。

そしてそんな一時的なブームも一服して思うのは、「行けたら行け」というのは考えてみると、マネジメントにおいて、それなりに示唆のあるテーマであるということです。

タイムリーなテーマを周回遅れで書くというのはとても気恥ずかしいのですが、今回はこんなWBCの迷言をマネジメントに置き換えて、経営における「行けたら行け」の功罪を考えていきたいと思います。

次ページ震災時の政府とバス会社のやりとり
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
朴槿恵大統領の罪と罰

韓国検察は朴大統領を同国憲政史上初めて立件した。親友を不当に国政へ介入させた容疑だ。支持率は史上最低の1ケタ、政権はもはや死に体。対日関係は再び不安定化するのか。