ハーバードの授業が、泣くほど感動的な理由

海外MBAへの社費派遣は、本当に無駄なのか?

ハーバードの授業は、なぜ泣くほどに感動するのか?
昨年から13回にわたって欧米のトップビジネススクールで戦う日本人留学生を取り上げたが、中でも大きな反響をいただいたのは、第1回のハーバードビジネススクールの記事だった。
 「とてつもなく大変そうだが、こんな授業を一度でいいから受けてみたい」
 「自分の信念をさらけ出す授業ってすてき」
 「リーダーシップについて、深く考えさせられた」
 「自分とは遠い世界だが、参考になることがたくさんある」
そこで、今回は、アンコール編として、再び、ハーバードビジネススクールを特集したい。ご登場いただくのは、三井物産から社費留学中の呉文翔(くれ・ぶんしょう)さん(29)。日本人としては少々珍しい名前だが、日本生まれの日本育ち。入社4年目で社費留学生に選ばれたエリート商社マンだ。
三井物産のエネルギー本部でロシアのLNGプロジェクトや東南アジア、アフリカでガス田買収などを手掛けているうちに、「自分に足りないことが見えてきた」。マーケティングやファイナンスといったスキルはもちろんのこと、多国籍の人材を率いていくコミュニケーションスキルやリーダーシップを学びたいと、ハーバードへ留学した。
そんな呉さんの夢は「三井物産の経営に携わり、世界の優秀な人材が集まるようなグローバル企業へと成長するのに貢献すること」。
社費でMBA留学したって、人生、変わらないんじゃないか、という見方もある。最近では、元マッキンゼーの採用マネージャーの伊賀泰代さんが、著書『採用基準』(ダイヤモンド社)の中で、「海外MBAへの企業派遣制度は不毛な制度で、早めに廃止すべき」と書き、話題となっている。
しかし、企業の留学派遣制度は、会社にとっても、社員にとっても、意味のないものなのだろうか? 今回は社費留学生の視点から見たMBA留学をお伝えしたい。

エリートたちは本気で夢を語り、涙する

ハーバードの授業はなぜ泣くほどに感動するのか?

その問いに答えるヒントは、教授と学生との濃密なコミュニケーションにある。

呉文翔さんがハーバードに入学して驚いたのが、どの教授も、学生一人ひとりの顔と名前を完璧に覚えていることだった。

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