パーティ大国フランスで、宴会芸をやってみた 外国人エリートたちとの社交の秘訣

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グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
世界80ヵ国から600人のエリートが集まるパーティ。時には羽目を外して盛り上がることも大切である。

 ボンジュール!

というわけで本日もフランスからお届けするが、フランスはチーズが美味しくしかも安い。日本の高級スーパーで買うと一塊2000円もする立派なチーズが、300円くらいでそこらへんにごろごろしている。日本だとちょびちょびカットして立派なお皿に盛りつけしてワイン片手に口にするチーズが、オムレツの中に一塊入っていたり、ラザニアの中にドカンと入っていたりで、とにかくチーズ三昧である。

おいしいのはチーズだけではなく、水もおいしい。さすがエビアンを世界中に売っているだけあって水資源が豊富なのか、水道から出てくる水もカルキの味なしに普通に飲める。むしろこの水道水をボトルに入れるだけで、そのまま一本200円でコンビニに売れるんと違うか、と思えるほどだ。

ただし残念なことにコンビニという我々にとって当たり前のインフラがフランスには存在しない。パリの中心部でもなければ店は9時には閉まり、週末は総じて営業していない。昼も3時間くらい一時閉店されることも多く、夏にでもなれば2カ月くらい夏休みをとっている店も多い。驚いたことに正社員は年間6週間くらいの有給休暇が法律で定められており、これだけ休んでいたら消費も上がるんと違うか、と思いきや、物を買いたくても店が休んでいて買えないのだ。

最近、無理に締めつけていたのが祟ってベルトのバックルが吹き飛んだのだが、ベルトを買い替えたくても空いている店を探すのに一苦労である。

やたらと多い社交パーティ

さて、今私は本当に眠たい。というのも連日忙しいうえ、やたらとパーティが多いのだ。今いるのがとてもインターナショナルな環境で、毎日さまざまな国の人と会いネットワーキングに勤しまなければならないため、刺激的で楽しい半面、社交的な私でもさすがにお疲れである。しかし、ビジネスパーソンも30代中盤に差し掛かると、新たな人間関係を構築・維持してビジネスにつなげていかなければならないのは皆様ご存じの通りである。

よって本日はさまざまな外国人プロフェッショナルが集まる場での社交の秘訣に関して、親愛なる読者の皆様にお届けしたいと思う。

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