優良企業ロームも苦しめるニッポン電機不況

リストラで2期連続最終赤字

京セラや村田製作所と同じく京都を地盤とする電子部品大手のローム。特注対応するカスタムLSI(大規模集積回路)でトップを走り、ダイオードなどの半導体素子や抵抗器でも有力な優良企業として知られる。

ほんの2年前の2011年3月期には、売上高3418億円に対し、営業利益は327億円を稼ぎ、営業利益率9.5%と高い収益力を誇った。そのロームでさえも、シャープやパナソニックなどの苦戦を震源とする、今の電機不況を無傷で乗り切れない。

ロームは11月8日、今2013年3月期中に、内外で600人を削減すると発表した。うち国内は250人をメドに希望退職を募る格好だ。募集期間は来年1月7日~18日、退職日は同1月25日を予定している。

2期連続で100億円超の最終赤字へ

ロームは従来、13年3月期は100億円の当期純利益(最終黒字)を見込んでいたが(前期は161億円の純損失)、希望退職の募集と同時に純損益見通しを110億円の赤字に修正した。2期連続の最終赤字を強いられる見込みだ。希望退職に伴う費用として特別退職金が25億円程度発生する見込み。加えて生産体制の見直しなどに関連して、計90億円程度の特別損失を計上するのが響く。

本業も苦戦している。ロームの12年4~9月期は売上高1507億円(前年同期比8.5%減)、営業利益26億円(同73%減)。主力のLSIが日系メーカーのテレビ減産などの影響を強く受け、AV機器用で大不振となった。この秋以降に見込んでいたパソコン(PC)向けも盛り上がりに欠ける上、中国市場向けの情勢も厳しくなっている。10月の受注状況は「かなり厳しい」(ローム)状況となっている。13年3月期通期でみると、会社計画では売上高2910億円(前期比4.5%減)、営業利益15億円(同76%減)まで落ち込む公算である。

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