「貯蓄」はシンプルな公式を守れば簡単です 作っておくと便利なキャッシュフロー表

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17
拡大
縮小

フレンチのグランメゾンで食事。海外ブランドの服。海外にショートトリップ。

そんなぜいたくを繰り返していたら、あっという間に支出が収入を上回ってしまい、月々のキャッシュフローが赤字になってしまいます。しかも、ぜいたくはキリがない。いつの間にか、赤字が常態化してしまうことにもなりかねません。

では、どうすれば貯蓄が出来るのか。そのための公式は、次のようになります。

「収入-貯蓄=支出」

つまり、あらかじめお給料から貯蓄分を差し引いてしまうのです。そして、その残金で1カ月間、生活するよう心がけます。これなら絶対に貯蓄が出来ます。

家族構成によって異なる貯蓄の目安

ちなみにどのくらい貯蓄として収入から差し引けば良いのか、ということですが、これは家族構成の違いによって、変わってきます。あくまでもざっくりした概算ですが、子供のいる家庭なら収入の5~10%、シングルで実家住まいの人なら収入の30%、家賃を払っているシングルなら収入の10%、子供がいない夫婦なら収入の15%、というのが、貯蓄の目安になります。これを収入から差し引き、残ったおカネで生活すれば、着実に老後資金は貯まっていくはずです。

ただし、注意すべき点がひとつだけ。それは、いくら毎月の生活が苦しかったとしても、消費者金融などから借金をしないことです。消費者金融で借りたおカネを住宅購入に回す人は、皆無といっても良いでしょう。大概は、その場、その場の消費によって消えていきます。何ら資産として残らないものになるケースが多いので、消費者金融からの借金には手を出さないように心がけてください。

次ページ覚えておこう「予定は未定」
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT