約束の時間通りに来てくれた奈央さんは、女優の余貴美子の若い頃に似ている美人だ。ただし、室内でもニット帽を深めにかぶったままで、目はややぼんやりとしている。大学生時代に重度の双極性障害(躁うつ病)になって入退院を繰り返し、回復した現在も月に1度の通院は欠かしていないという。
「うちは躁うつの家系なんです。祖母、父、私と弟たちのみんなに遺伝しています」
大学を中退してから旅行会社や保険会社などの職を転々とした奈央さん。2年前にうつで体調を崩し、以前から手がけていた投資で生計を立てることにした。
「デイトレーダーです。そんなにうまくないので大儲けはできませんが、暮らすお金は得られています」
恋愛は外見が最優先、年4回の海外旅行を楽しんだ日々
コロナ禍で購入した都内のマンションを高値で売り、より都心のマンションを買い替えて住んでいる奈央さん。ただし、資産を抱いて静かに過ごしているわけではない。外出が好きで、20代30代は派手に遊んできたようだ。
「大学を中退してからの3年半は同い年のギャル男と付き合っていました。次に付き合ったのは23歳のときで、出会いはテニススクールです。大学院卒の4歳上で、仕事は大学職員。イケメンでしたよ」
恋愛で重視するのは相手の外見、次に誠実さだと奈央さんは断言。その年上彼氏はイケメンだけど背が低め。要領が良すぎて浮気しそうだと思っていたと振り返る。
「彼からは『結婚しよう』と何度か言われましたが、私はそこまで好きになれなかったし、結婚願望もなかったので、その彼とは別れたりよりを戻したりを繰り返して32歳ごろまで会っていました」


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