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「VIVANT」制作者には欠けていた…拷問描写を中国が批判→サンリオコラボ中止に 求められる「世界情勢への理解と想像力」

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「VIVANT」
「VIVANT」の残虐な拷問シーンを中国の国営メディアなどが批判しています(画像:VIVANT公式サイトより)
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もちろん、フィクション作品で実在の国家を悪役として描いてはいけないということはない。実際の国際社会では、国家の情報機関が秘密工作や非合法活動に関与してきた歴史があり、スパイサスペンスでそのような行為が描かれるのは珍しいことではない。中国系の組織を悪役として登場させること自体がそのまま差別や偏見につながるとは限らない。

ただ、現実の国家が持つイメージを利用して悪役を作り上げることは、その国に対する既存の偏見を強化するおそれがある。描かれる国家の歴史的背景や日本との関係によっても、作品の受け止められ方は大きく変わってくる。

日本と中国の歴史認識の違い

日本と中国の関係を考える際には、両国の歴史認識の違いを無視することはできない。中国では日中戦争の歴史が、単なる過去の出来事ではなく、国家のアイデンティティを形作る重要な要素となっている。日本軍による侵略に抵抗し、苦難を乗り越えて勝利したという歴史は、学校教育やメディアなどを通じて繰り返し語られ、中国の国民意識を支える物語となっている。特に、中国共産党にとって抗日戦争の記憶は、自らの統治の正統性を主張するうえでも重要な意義がある。

そのため、中国では日本との戦争をめぐる歴史認識が、現在の政治や国民感情と密接に結びついている。日本の視聴者にとっては単なる娯楽作品の中の残虐シーンであっても、中国の視聴者にとっては過去の戦争を想起させるものになり得る。

TBSの龍宝正峰社長は、今回の批判を受けて、作品は完全なフィクションであり、特定の国家をおとしめたり、国民感情を傷つけたりする意図はないと説明した。また、問題となった暴力描写についても、ドラマの演出上の必要性があるという前提で制作したとしながらも、視聴者に不快感や過度の恐怖心を与える演出になっていないか、今後も検討すべき課題だという認識を示した。

中国系の組織が悪役として登場する(画像:VIVANT公式サイトより)
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