32名という人口の割に、民家の数は明らかに多いように感じた。あくまで私の体感値だが、人口の2倍くらいの住宅が島には存在しているのではないか。
昼の時間帯に散策した際、「この家には誰か住んでいるのかな?」と疑問に思った家が、夜になると明かりが点いてないケースは多々あった。もしかしたら雨戸を閉めていただけかもしれないが、そうだとしても真っ暗闇の民家の数があまりに多すぎる。
夜の犬島はパラパラと街灯の明かりが点いており、真っ暗闇な道はそこまで多くなかった。とはいえ、それでもやっぱり夜道は薄暗い。ビクビクしながら1人で歩いているとき、野良猫が突然現れて軽くビビった。が、途中で「イノシシ注意」の張り紙を発見したときの衝撃とは比較にならない(おそらく本島から犬島まで泳いできたのだろう)。
50年以上暮らす島民の本音
島を散策している際、犬島に住んでいる80代の女性とお話しする機会があった。その方は50年以上前から犬島で暮らしているそうだ。その女性が言うには、引っ越したばかりの頃は(その女性の体感値として)300~400人くらいの島民がいたらしい。
女性:昔は学校もあったし、子供たちもいて今よりも賑やかだった。今は静かな島になったわね。この島にはお店もないし病院もないでしょ。みんな年を重ねてどこか悪くなると、本島にある病院か施設に入るしかない。私の旦那もそう。それでドンドン人が減ってるの。空き家の数も増えてるわ。ほら、あそこに見えてる家も空き家だし、あそこも空き家なの。
佐藤:え、あの家って誰も住んでないんですか? 草木の手入れがされてるから、誰かいるのかなと思ってました。
女性:あそこは空き家なんだけど、定期的に掃除したり管理する人が来てるみたい。だけど島には、そういう家ばかりじゃない。空き家の持ち主に「空き家の意向調査」を郵送して、空き家を活用する動きとかもしてるみたいだけど……。


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