有料会員登録
ライフ #肉体派ライターのガチ検証

「廃墟化して崩壊した民家」「人口32人なのに空き家はこんなに」…瀬戸内海の小島で住民に聞いた《島から人が減る事情》

8分で読める
犬島
人口32名の犬島を訪ねた。廃墟や空き家が目立つ一方、空き家を活用したアート作品も(写真:筆者撮影)
  • 佐藤 大輝 肉体派ライター・ウーバー配達員ライター
2/5 PAGES
島を散策中、蚊に6カ所刺された(写真:筆者撮影)
住宅街を進んでいく(写真:筆者撮影)

32名という人口の割に、民家の数は明らかに多いように感じた。あくまで私の体感値だが、人口の2倍くらいの住宅が島には存在しているのではないか。

昼の時間帯に散策した際、「この家には誰か住んでいるのかな?」と疑問に思った家が、夜になると明かりが点いてないケースは多々あった。もしかしたら雨戸を閉めていただけかもしれないが、そうだとしても真っ暗闇の民家の数があまりに多すぎる。

夜の犬島(写真:筆者撮影)
前編記事で紹介した精錬所の煙突(写真:筆者撮影)
犬島から見た本島、宝伝港の光景。く、暗い……(写真:筆者撮影)
イノシシ出没注意(写真:筆者撮影)

夜の犬島はパラパラと街灯の明かりが点いており、真っ暗闇な道はそこまで多くなかった。とはいえ、それでもやっぱり夜道は薄暗い。ビクビクしながら1人で歩いているとき、野良猫が突然現れて軽くビビった。が、途中で「イノシシ注意」の張り紙を発見したときの衝撃とは比較にならない(おそらく本島から犬島まで泳いできたのだろう)。

50年以上暮らす島民の本音

島を散策している際、犬島に住んでいる80代の女性とお話しする機会があった。その方は50年以上前から犬島で暮らしているそうだ。その女性が言うには、引っ越したばかりの頃は(その女性の体感値として)300~400人くらいの島民がいたらしい。

犬島の古い写真。前編記事で紹介した『犬島精錬所美術館』のツアー中に撮影(写真:筆者撮影)
廃校になった校舎は無料で見学が可能だ(写真:筆者撮影)

女性:昔は学校もあったし、子供たちもいて今よりも賑やかだった。今は静かな島になったわね。この島にはお店もないし病院もないでしょ。みんな年を重ねてどこか悪くなると、本島にある病院か施設に入るしかない。私の旦那もそう。それでドンドン人が減ってるの。空き家の数も増えてるわ。ほら、あそこに見えてる家も空き家だし、あそこも空き家なの。

佐藤:え、あの家って誰も住んでないんですか? 草木の手入れがされてるから、誰かいるのかなと思ってました。

女性:あそこは空き家なんだけど、定期的に掃除したり管理する人が来てるみたい。だけど島には、そういう家ばかりじゃない。空き家の持ち主に「空き家の意向調査」を郵送して、空き家を活用する動きとかもしてるみたいだけど……。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数