「人生の中で初めて、自分が行きたいと思ったところに行けなくなる経験でした。その時は『まぁいいか』と思ってSNS活動を復活させて、インフルエンサーの友達と事業をやったんです。でも、その活動を半年続けていたらこれが本当に自分がしたいことなのかなと感じて、また虚無状態に陥りました。3月になって、やっぱりSFCに行きたいと思って受験準備を再開しました」
今度はSFCの春AOと夏秋AOで2回、環境情報学部を受験する計画を立て、対策を進めていたVICさん。YouTubeチャンネル『令和の虎Youth』の人気企画「受験生版Tiger Funding」にも出演し、塾経営者である“虎”の支援を勝ち取り、一般受験での対策も進めました。
しかし春AOは1次で不合格、夏秋AOは手応えがあったものの残念な結果に。その後、一般受験では環境情報学部と総合政策学部の両方を受験するも、どちらも落ちてしまいます。SFCで合計5回の不合格。この経験はさすがにこたえたようで、VICさんは「自分から魂が抜けた」と振り返ります。
「何をしても楽しくないし、寝られない状態で、心が一切晴れませんでした。メンタルもだいぶ落ちてメンタルクリニックにも通うようになりました。今までは自分に自信しかなかったのに、その自信を全部喪失しました」
SNSを消して24時まで毎日勉強を重ねた
SFCの全落ちでどん底だったVICさん。大学に行かない選択も考えながら東京へ行き、さまざまな人との出会いを通して進路を模索していました。
そんなときに背中を押してくれたのが『令和の虎Youth』で出会った青笹寛史氏(2025年に急性心不全で死去)でした。電話で相談すると、青笹氏はVICさんの状況を踏まえたうえで、大学に行くことでもっと活動しやすくなるだろうし、得られるメリットもあるのでは、とアドバイスをくれました。
「青笹さんも、バンドマンになるか1浪するかを迷ったそうですが、1浪して医師免許を取ったことでさまざまな選択肢が増えたそうです。自分はずっと甘えてきて、何かをやり遂げたことがありませんでした。
大学受験はある程度答えが決まっている。それくらいできないと、自分が言っている大きな夢なんかかなえられないかもしれない、ここで逃げたらまた逃げてしまうかもしれないと思い、親にもう一度大学受験をさせてほしいと頼んで、河合塾大阪校で一般受験を目指すことにしました」


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