――若い世代からのオールドメディアへの視線は厳しさを増しています。若い世代から選ばれる存在になるうえでの課題は何ですか。
SNSを中心に情報を得る若い世代の間で、既存メディアに対する視線が厳しくなっていることは真摯に受け止めている。一方で、若い世代が信頼できる情報を必要としなくなったとは考えていない。問題は、情報との出会い方や期待される価値が大きく変化していることだ。
若い世代に選ばれるための3つの課題
これまで新聞社は、速報性や情報量において優位性を持っていた。しかし現在は、ニュースそのものはSNSや動画プラットフォームを通じて瞬時に広がる。その中で私たちに求められているのは、「何が起きたか」を伝えるだけでなく、「なぜ起きたのか」「社会にどのような意味を持つのか」「その先にどんな課題があるのか」を掘り下げて伝えることだと考えている。朝日新聞は、権力の監視、社会課題の可視化、多様な声の紹介、そして複雑な問題を読み解くための深い考察を重視しており、これは今後も変わらない価値だと考えている。
そのうえで、若い世代から選ばれるための課題は大きく3つあると思う。
この記事は有料会員限定です
残り 2948文字

