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能登の「災害関連死」は直接死の"2倍超"…「防災庁」細野大臣はなぜ国民に"自助"を求めるのか 救急科専門医が明かす狙い

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令和6年能登半島地震 焦土と化した輪島の町並み
「命が助かっても、暮らしが守られない」災害関連死の問題は重い(写真:m.Taira / PIXTA)
  • 山本 尚範 名古屋大学医学部附属病院 救急科長、医学博士、防災庁設置準備アドバイザー会議 委員、公認心理師、公衆衛生学修士(ジョンズ・ホプキンス大学)
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私たち一人ひとりにも、役割がある。では、災害が起きる前に何をしておけばいいのか。「今夜」「今週末」「家族と」の3つに分けて挙げてみる。

今夜のうちにできることがある。寝る場所の頭の上に、倒れたり落ちたりする物を置かない。枕元に靴と懐中電灯を置く。阪神・淡路大震災で亡くなった人の7割から9割は、倒れた家や家具の下敷きになった。夜中に揺れれば、割れたガラスの上を歩くことになる。スマートフォンとモバイルバッテリーは充電しておく。車の燃料が半分を切っていたら、明日入れる。

関連死の原因では「呼吸器」の病気が3割近く

今週末には、家具を固定したい。近年の地震でも、けがをした人の3〜5割は家具の転倒や落下によるものだ。L字の金具で壁にネジ留めするのがいちばん効く。賃貸なら、家具用の突っ張り棒と、下に挟むストッパーを組み合わせる。

買い物では、ふだん食べているものを少し多めに買い、古いものから食べて買い足していく。この「ローリングストック」で、最低3日分、できれば1週間分を目指す。水は1人1日3リットル。野菜ジュースや果物の缶詰、カセットコンロとボンベもあるといい。携帯トイレは1人1日5回分。新潟県中越地震では、小千谷市で3人に1人が、トイレを気にして水を控えていた。

避難生活では、肉体的・精神的な負担を強いられる。健康管理が重要だ(写真:beauty-box / PIXTA)

持ち出し袋には、笛を入れておく。がれきに閉じ込められたとき、声を出し続けるのは難しい。歯ブラシ、耳栓とアイマスク、公衆電話用の小銭も。関連死の原因では、肺炎などの呼吸器の病気が3割近くを占め、口の中を清潔に保つことが予防につながる。赤ちゃんがいる家なら、お湯がなくても飲める液体ミルクがある。

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