私たち一人ひとりにも、役割がある。では、災害が起きる前に何をしておけばいいのか。「今夜」「今週末」「家族と」の3つに分けて挙げてみる。
今夜のうちにできることがある。寝る場所の頭の上に、倒れたり落ちたりする物を置かない。枕元に靴と懐中電灯を置く。阪神・淡路大震災で亡くなった人の7割から9割は、倒れた家や家具の下敷きになった。夜中に揺れれば、割れたガラスの上を歩くことになる。スマートフォンとモバイルバッテリーは充電しておく。車の燃料が半分を切っていたら、明日入れる。
関連死の原因では「呼吸器」の病気が3割近く
今週末には、家具を固定したい。近年の地震でも、けがをした人の3〜5割は家具の転倒や落下によるものだ。L字の金具で壁にネジ留めするのがいちばん効く。賃貸なら、家具用の突っ張り棒と、下に挟むストッパーを組み合わせる。
買い物では、ふだん食べているものを少し多めに買い、古いものから食べて買い足していく。この「ローリングストック」で、最低3日分、できれば1週間分を目指す。水は1人1日3リットル。野菜ジュースや果物の缶詰、カセットコンロとボンベもあるといい。携帯トイレは1人1日5回分。新潟県中越地震では、小千谷市で3人に1人が、トイレを気にして水を控えていた。
持ち出し袋には、笛を入れておく。がれきに閉じ込められたとき、声を出し続けるのは難しい。歯ブラシ、耳栓とアイマスク、公衆電話用の小銭も。関連死の原因では、肺炎などの呼吸器の病気が3割近くを占め、口の中を清潔に保つことが予防につながる。赤ちゃんがいる家なら、お湯がなくても飲める液体ミルクがある。


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