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日本人の大好きな「桜」が盆栽界では敬遠される!? 四季の移ろいを楽しむ「雑木盆栽」鑑賞がさらに楽しめる基礎教養

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開花を始めた桜盆栽
桜が盆栽界では敬遠されてしまう理由とは?(写真:12345maki/PIXTA)
  • 依田 徹 遠山記念館 学芸課長/博士(美術)
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特に盆栽界ゆかりの品種として「ミヤサマカエデ」があります。

これは盆栽愛好家であった伏見宮貞愛(さだなる)親王が、台湾から持ち帰ったと伝えられているトウカエデの一種で、葉が肉厚で丸みを帯びているのが特徴です。

当時の伏見宮邸が、現在のホテルニューオータニ(東京)なのですが、かつてその庭園には700鉢もの盆栽があったといいます。

昭和に入ってこの庭の原木から民間へとカエデが分けられ、「ミヤサマカエデ」の愛称が付けられました。

年数を経たモミジの盆栽には、さらに独自の見どころがあります。

浅い鉢で永年培養されたモミジ類は根が癒着していき、カニの甲羅のように盛り上がってくるのです。これを特に、「盤根(ばんこん)」と呼んでいます。

さいたま市大宮盆栽美術館で所蔵するヤマモミジに、「武蔵ヶ丘」という銘のついた樹があります。

この樹などは実に見事な盤根が広がっており、「武蔵ヶ丘」の銘も、根元の複雑な凹凸を武蔵野の大地に見立てているのでしょう。

開花期を見どころとする「花物」盆栽

花物の代表格には、梅を挙げたくなります。

冬の寒さに耐え、本格的な春の訪れを前に最初に開花することから、松と同じく「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」、いわゆる松竹梅に数えられています。

松と並んで梅も古木が多い樹種であり、古木になると樹皮がゴツゴツとしてくるのが魅力です。

そして春先には花を咲かせるわけですが、開花期が比較的長く、冬場の盆栽展などでは主役となってきます。

梅と言えば茨城県水戸市の偕楽園が有名ですが、「月影」や「大盃」など雅やかな名前の品種名があり、偕楽園だけで100種類以上あるといいます。

これは江戸時代に品種改良を続けた成果であり、盆栽でもさまざまな品種が楽しまれています。

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