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《GMOサイバー攻撃》犯罪心理学者が読み解く「脅迫犯の"ちぐはぐな素顔"」…稚拙な演出と"交渉を公開する"矛盾

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GMOインターネットグループ
サイバー攻撃を受けたGMO。身代金の要求に対して支払いを明確に拒絶している(写真:ブルームバーグ)
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ここにも、いくつかの不可解な点がある。本件では2万6700件以上のサーバーが影響を受けたと報じられているが、仮に何万人分もの情報を保有していれば、その全員分を公開するだけで数十年もかかる。

その「労力」や時間を考えれば、普通はそのような愚かな手段は選ばないだろうし、しかもその間に逮捕のリスクは高まるばかりである。もちろん、小出しの公開によって脅迫を長期化させ、継続的な心理的圧力を与える戦術とも解釈できるが、あまり賢い方法とは思えない。

さらに、この方法は、あたかも通俗的な推理小説などで見られるストーリーを想起させる。犯人が人質を取って、「要求に応じなければ1人ずつ殺害する」と予告するような場面である。このような手口を見ても、この犯行が幼稚で稚拙な「演出」に思えてしまう。

実際、サイバーセキュリティーの専門家からも、身代金の減額や脅迫方法が通常の組織的なランサムウェア犯罪とは異なるとの指摘が出ている。

犯行動機は「自己顕示欲と支配欲」か

このように考えると、この事件には、金銭的利益の獲得以外にも、いくつかの動機が関与している可能性がある。

その一つが、自己顕示欲や承認欲求である。犯人は企業に直接脅迫するだけでなく、その内容を不特定多数が閲覧できるウェブサイトに掲載した。さらに、情報公開の日時を指定し、実際に個人情報と称するものを公開することで、自分たちの存在と影響力を社会に示そうとした。

こうした行動を見ると、犯人は、自分の能力や影響力を誇示し、社会的注目を集めること自体に一定の価値を見出している可能性がある。

(写真:TOMO... / PIXTA)

もう一つ考えられるのが、他者を支配したいという欲求である。犯人は期限を設定し、それに従わなければ次の被害を発生させると予告した。これは企業に金銭の支払いを迫るだけでなく、利用者を恐怖に陥れ、企業や警察、さらには報道機関や社会一般までも巻き込もうとする行動である。こうした混乱や人々の狼狽を見てほくそ笑むようなゆがんだ心理が指摘できる。

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