車に戻り、Mがミカンにキーを手渡しました。ミカンは運転席に座ってから、「あれ? あ、これはこうか」などと、エンジンをかけるまで少し時間がかかっていました。私の不安は募ります。
Mの助言を得てから、やっと車が発進しました。幸い道は空いています。
「安全運転で行くでー」
下手なのにスピードを出すタイプではなく、ミカンは慎重なタイプでした。途中から山道に入りましたが、そこでは後続車だけではなく、対向車にもほとんどあわずにすみ、私たちは無事に「不老閣」へ到着しました。
景色の良い部屋に3つの布団
いかにも歴史を感じる外観、そして内観です。目的の洞窟風呂とは、ここにある天然岩風呂を指します。
受付をすませて早速、洞窟風呂に入りたいと告げましたが、入れる時間が17時までなのに到着したのが16時半を回っていたため、残念ながら翌朝に持ち越しになりました。私たちは、ひとまず用意された3階の部屋へ入りました。
窓から眼下に川が見える和室に、すでに布団が3組並べて敷いてありました。「私はいびきをかくから端っこがいい」と、ミカンが壁際の布団を選び、Mが真ん中、私はテレビや棚がある側で寝ることになりました。


※ログイン後、コメント入力が可能です。