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ライフ #廃墟モールの経済学

「東急が造った街」から東急ストアが消えた…埼玉のニュータウンにある"寂れた商業施設"が物語る日本の深刻な問題

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埼玉県のニュータウンにあるショッピングセンターとは?
埼玉県のニュータウンにあるショッピングセンターとは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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1980(昭和55)年には東急ストアと個店20店舗が出そろった。前述の店舗のほか、ドラッグストア、ワインショップ、書店、クリーニング、洋品店が並び、そば屋や中華、すし屋などの飲食店もそろっていた。その後、銀行も開業している。

1987(昭和62)年には、第2団地が供給され、総面積約93ha、総戸数約2200戸となった。

住民が車で競合大型店へ行き、東急ストアが撤退

華々しい街びらきから30年あまりが経った2008(平成20)年4月、「こま武蔵台ショッピングセンター」から東急ストアが撤退してしまう。銀行も撤退し、ほかにも空き区画が存在していた。

東急ストアの閉店理由は、不採算であると報道された。また日高市議会では議員から、「郊外大型スーパーの出店と高齢化による購買力の低下により、売り上げが減少し、撤退」との見解が示されている。(日高市議会会議録 平成22年 第4回 定例会 9月15日)

こま武蔵台には、ほかにスーパーは存在しなかったが、周辺に東急ストアより大型のスーパーが相次いで出店していた。

北東方面へ車で10分ほどの高麗川駅付近には、スーパーの生鮮市場TOPやオザムが立地し、その近くの県道15号沿いにはヤオコーがある。

『全国大型小売店総覧2009』によると、「こま武蔵台ショッピングセンター」の東急ストアの店舗面積699㎡に対して、ヤオコー(核テナント部分)1689㎡、オザム1474㎡と規模の差は一目瞭然だ。

高麗川駅付近の生鮮市場TOP。マツモトキヨシとダイソーも入っている(写真:筆者撮影)
県道沿いにあるヤオコー高麗川店。こちらはスギ薬局とワッツに加え、ハードオフ、auショップ、カーブスなどもそろい、にぎわっている(写真:筆者撮影)

ヤオコーからさらに車で10分ほど先の国道407号沿いには、2006(平成18)年に「ベイシアひだかモール」もオープンしていた。

そして、こま武蔵台から南東方面へ車で5分ほどの国道299号沿いには2007(平成19)年にマミーマートが出店し、さらに車を走らせた飯能駅付近は大きな商業集積を成している。その先の国道299号沿いにも大型スーパーが立地していた。

こま武蔵台から車で5分ほどの国道沿いにあるマミーマート。ダイソーとドラッグストアのセイジョーも併設されている(写真:筆者撮影)
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