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ライフ #廃墟モールの経済学

スーパーが撤退しても「テナント空き無し」…神奈川のニュータウンにある"寂れた商業施設"が今も生き残る理由

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こま武蔵台ショッピングセンター
神奈川県秦野市の「南が丘ショッピングセンター」。一見寂れたモールだが…(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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「こま武蔵台ショッピングセンター」全体としても、空き区画がやや目立つ状態となっている。

ニュータウン外の大型スーパーには車なら5分ほどで行けるが、徒歩や自転車だと長い坂道を通らなければならない。自治会による移送サービスなどが展開されているものの、高齢化が進み、自然豊かな丘陵地は移動の負担となっている。

大型スーパーのマミーマートへ行く場合、徒歩だと長い坂道を数十分歩くことになる(写真:筆者撮影)

こま武蔵台と同じように丘陵地のニュータウンにあり、核テナントのスーパーが撤退したショッピングセンターがある。神奈川県秦野市の「南が丘ショッピングセンター」だ。

南が丘は、1978(昭和53)年度から神奈川県住宅供給公社が開発したニュータウンである。秦野市の秦野駅から南へ2kmほどの丘陵地に位置している。

南が丘の街並み(写真:筆者撮影)

南が丘でもこま武蔵台と同じように、自然環境の良さや、幼稚園、小・中学校、高校、スーパー、銀行、病院などの施設がそろうことをアピールして住宅が売り出された。

『ショッピングセンター名鑑1991』によると「南が丘ショッピングセンター」は1985(昭和60)年11月開業とされているが、スーパーのそうてつローゼンは1982(昭和57)年3月にオープンしていた。銀行、郵便局、ガスサービスステーションもすでに開設されていた。

現在の「南が丘ショッピングセンター」(写真:筆者撮影)

「こま武蔵台ショッピングセンター」同様、店舗は段階的に増えていき、最終的には上記に加え、衣料品店、薬局、書店、米屋、パン屋、総菜屋、精肉店、鮮魚店、青果店、そば屋、中華屋、喫茶、すし屋、理容室、美容室、生花店が出店。

そうてつローゼンと20の区画の規模であり、「こま武蔵台ショッピングセンター」と規模や店舗の顔ぶれが似通っていた。

なおニュータウン全体の規模は58ha、1433戸(1992年時点)で、こま武蔵台を下回っている。

そうてつローゼンが撤退したが…

「南が丘ショッピングセンター」では2023(令和5)年3月、核店舗であり、地区唯一のスーパーであったそうてつローゼンが閉店してしまった。

だが、あまり期間を空けずに後継として同年8月にクリエイトS・Dが出店。ドラッグストアではあるものの、生鮮食品から加工食品、冷凍食品まで小規模なスーパー並みに充実している。

ドラッグストアのクリエイトS・D。大型スーパーに比べるとコンパクトだが、日用品と食品がそろい便利(写真:筆者撮影)
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