コンビニで住民票や印鑑登録証明書を受け取るときや、医療機関・薬局でマイナ保険証として受付するときは、読み取り端末にスマートフォンをかざす。登録したカードはGoogle ウォレットやApple Walletの画面にモバイルSuicaやクレジットカードと並んで表示され、そこから選んで使う。スマートフォンでの受付に対応した医療機関・薬局は13万を超え、全体の半数以上になった。救急車で搬送されたときに救急隊員が受診歴や薬の情報を確認する「マイナ救急」にも対応している。
実物のカードと違うのは暗証番号の扱いだ。マイナポータルへのログインやコンビニ交付、病院の受付で求められる4桁の暗証番号は、スマートフォン版では顔や指紋などの生体認証に置き換わる。デジタル庁の上仮屋尚審議官は、この置き換えで「劇的に利便性も上がる」と説明する。
置き換わらない番号もある。確定申告の電子署名などに使う英数字6〜16文字の署名用パスワードは、スマートフォン版でも入力が要る。
生体認証で済む範囲は、iPhoneとAndroidで同じではない。病院の受付端末とコンビニ交付では、iPhoneは生体認証で手続きが進むのに対し、Androidは実物のカードと同じく4桁の暗証番号を入力する。デジタル庁はAndroidでも同じ操作にできないか検討しているが、実現できるかどうかを含めて時期は示していない。
Androidで差が残る理由
病院やコンビニでスマートフォンをかざすと、交通系ICカードと同じ近距離無線で読み取り端末とやり取りする。iPhoneではこの無線をAppleがOSごと管理し、Apple Walletと一体で動かしている。Androidでは、Google ウォレットより前からあるおサイフケータイの仕組みを使っていて、デジタル庁は今回もそこを変えていない。


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