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「ただの便秘じゃないの…」甘い考えが、いずれ死を招く→腸からはじまる糖尿病、腎臓病、動脈硬化の怖さ

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お腹を押さえる人物
便秘は死につながりかねない病気です(写真:aijiro/PIXTA)
  • 小林 弘幸 順天堂大学医学部特任教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
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腸源病ファイル⑧ うつ病・メンタルの不調

便秘などの腸の不調はメンタル面にも大きな影響を与えています。「脳腸相関」(脳と腸が相互に影響し合っている関係性)という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。また、幸せな充足感をもたらす作用がある「セロトニン」の大部分が腸でつくられているという話を聞いたことがある人も多いかもしれません。

腸と心のつながり、とくにうつ病との関係性は医学界でもたいへん注目されていて、近年の研究でも便秘による腸内環境の悪化がうつ病につながる可能性が指摘されています。心のコンディションの好不調は、わたしたちがなんとなく思っている以上に腸の調子に影響されているのです。

腸源病ファイル⑨ 認知症

認知症と腸内環境との関連性についても、近年多くの研究が報告されています。「アルツハイマー病の原因であるアミロイド‐βの蓄積に腸内細菌が関係していた」「腸内環境が悪化して血中アンモニア濃度が高まると認知症やアルツハイマー病のリスクが上がる」といったように、認知症と腸のつながりがさかんに取り沙汰されているのです。今後研究が進めば、認知症もまぎれもない「腸源病」のひとつと見なされるようになるでしょう。

便秘は死につながる病気だった!

ここまで腸内環境の乱れが多くの疾患を引き起こすことを見てきましたが、これらはまだほんの一部です。過敏性腸症候群、慢性疲労、肌トラブル、睡眠障害……細かく挙げ始めたらキリがありません。

とくに、ここで肝に銘じておいていただきたいのは、便秘などの不調を甘く見て放っているのは、「大病の芽」を放置しているのと変わらないということ。この“芽”を大きくしてしまったら、この先の人生で数々の病気に見舞われて寿命が大幅に短縮してしまいかねません。

実際、「便秘は死につながりかねない病気だ」ということは多くの研究機関で報告されています。例えば、アメリカ・ミネソタ州の15年にわたる追跡調査では、便秘がある人の生存率は便秘がない人に比べて約4分の3になることがわかっています。

つまり、早死にしたくないのであれば、もっと腸を大切にしなさいということ。「たかが便秘」という甘い考えは、着実に死を近づけてしまうことになるのです。みなさんは、そうした「コトの重大性」をしっかりと胸に刻みつけて、腸の健康を根本から立て直していくようにしてください。

(図:『腸大復活』より)

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