しかし、いくらいい仕事だとしても、条件に惹かれて入社したマッチョに、そんな高度な介護ができるのだろうか。
マッチョを入り口に、介護のプロが育つ仕組み
立見さんが最初に配属されたのは、障害者のグループホームだった。担当したのは自閉症で障害支援区分も高く、強度行動障害による自傷・他害があり、これまでさまざまな施設を転々としてきた人だった。
「言葉でのコミュニケーションが難しく、私の意図が伝わらないことで不穏になり、物を壊してしまうこともありました。ご家族や通所先の責任者に詳しく話を聞き、絵カードなどを使って意思疎通を図る方法を試すうちに、少しずつ穏やかに過ごしていただけるようになったんです」
ご家族から感謝の言葉をもらい、やりがいを感じた。一方で、支援に迷ったときには、経験の長いスタッフの助言に支えられたという。
「『障害福祉の支援には、良くも悪くも正解がない。だからこそ、その方にとっての最適解を探すことが大切だ』と言われたことが転機になりました。できることはご自身で取り組んでいただき、私はできることを増やす支援を心がけています。利用者様のできることが増え、私のスキルも上がる。一緒に成功体験を積み重ねていけるんです」(立見さん)


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