前職は海上自衛官だったという立見北斗さんは、フィットネス実業団「7SeaS FITNESS」の1軍選手でもある。ボディビル大会で知り合ったマッチョ友だちの紹介でビジョナリーを知り、転職を決めた。
「正直、介護の仕事にまったく抵抗がなかったわけではありませんでした。でも現場見学に行ったとき、スタッフがみんな楽しそうに働いていて、自分の持っていた介護現場のイメージと真逆だったんです。スタッフも20代、30代が多く、こういう職場環境だったら楽しく働けるかなと思ったことが決め手になりました」
実業団の1軍になれば、8時間の業務のうち、2時間をトレーニングにあてられるうえ、毎月上限2万円分のプロテイン代を受けられる。大会出場費なども会社負担だ。仕事内容ではなく、条件や職場の雰囲気に惹かれて入社を決めた。
もう一人のマッチョ、川治大輝さんの前職は、パーソナルジムのトレーナーだった。
「私は、介護が人生で一番やりたくない仕事だと思っていました。食事介助や排せつ介助などを自分がやっているイメージがまったくわかなかった。今思えばただの偏見でした。でも、筋トレ環境に惹かれて、一か八かやってみようと。実際に働き始めてみると、偏見が全部ひっくり返りました」
介護はマッチョに向いている職業
「自分から介護の仕事をやりたいと思う人は少ないけれど、何かのきっかけでやってみると、いい仕事だって気づくんです。僕もそうでした」
と株式会社ビジョナリーの代表、丹羽悠介さんは言う。丹羽さんもまた、前職は美容師だった。ボランティアで介護の仕事に触れて、初めて「ありがとう」と言われる喜びに気づいた。だからこそ、まずは仕事に触れてもらう導線づくりが重要なのだ。


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