筆者は自動車メディアで最初に所属したのが、当時RVと呼ばれたSUVやミニバンの専門誌だったので、初代パジェロは数え切れないほど乗った。
当時、似たようなSUVは日本にいくつかあったが、パジェロは走破性と快適性を高次元で両立し、スマートなデザインをまとっていて、飛び抜けた存在だった。
新型の第一印象は、過度にレトロタッチにはせず、モダンかつクリーンに仕立てたというもので、初代からの歴史を知るひとりとして、パジェロらしいと思った。
しかも、三菱では新型パジェロをフラッグシップと位置付けているとおり、それにふさわしい存在感や上質感もしっかり伝わってくる。
そのうえで水平基調のスタイリングやスクエアなキャビン、縦置きエンジン後輪駆動ベースならではの伸びやかなノーズ、ロールバーを思わせるピラーといった部分は、初代から受け継がれている。
こちらは吉峰氏が発表会で、初代から5代目となる新型まで、歴代モデルのシルエットを並べて見せ、初代パジェロのシルエットを新型のシルエットへと重ね合わせていくことで紹介していた。
日本らしいフラッグシップの顔
フロントマスクについては、剣道の面をモチーフにしており、日本の武道に通じる冷静沈着さのなかに、T字型のライトシグネチャーを組み込んで、先進性を表現。最近の三菱車が取り入れてきた「ダイナミックシールド」は、ライトまわりのキャラクターラインで表現しているが、これまでよりも控えめだ。
いずれにしても新型の顔は、歴代パジェロとはかなり趣が異なる。しかし、今の三菱のフラッグシップとしての姿としてはふさわしいと思ったし、冷静かつ斬新なその風貌は、海外で「日本らしい」と評価されそうな気がした。
しかも、パジェロのアイデンティティはフロントマスクにもしっかり盛り込んである。高く奥まった位置に置かれたヘッドライトだ。


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