初代のヘッドライトがこの位置にあったのは、ブッシュなどからライトを守るという実用的な理由からだった。新型はこの特徴的なレイアウトを、現代的に解釈したものとなる。
スリットとハニカムの2種類を用意するグリルは、ベースに近いグレードと上級グレードで使い分けがなされている。
ボディサイドはシンプルであるが平板ではなく、前後フェンダーの盛り上がりやドアパネル下部の絞り込みなど、SUVらしいメリハリを感じさせる。
リアはT字型ライトだけでなく、ダイナミックシールドのプレスラインもフロントのそれを反映している。
前後の造形に統一性を持たせるのは、クルマ全体に一体感を持たせる手法としてよく使われている。おかげで新型パジェロもまとまりがある形に感じたし、アイデンティティを強固なものにしている。
興味深かったのは、発表会の会場に展示されていた用品装着車だ。後付け感がなくサマになっていたのはさすがで、フロントフェンダー後方の三角パネルが、シュノーケルを取り付ける場所であることもわかった。
さらに、会場外にはラリー仕様車も展示していた。こちらもラリーカラーを違和感なくまとっているのは、同じ血が流れているからだろうか。
最大のライバル「ランクル250」との比較
ボディサイズは全長4920mm×全幅1925mm×全高1910mmで、大きくなった印象を抱くが、先代最終型との比較ではわずか20mm長くなっただけ。幅は50mm広がっているものの、最大のライバルになりそうなトヨタ「ランドクルーザー250」より少し小柄なので、大きすぎるということはない。
外寸でもっとも拡大されたのはホイールベースで、先代の2780mmから2870mmへと90mm伸びた。この数字はランドクルーザー250より20mm長くなっており、4隅にタイヤがある安定したプロポーションを作り出している。
インテリアは、とにかく上質感が際立つ。同じ三菱の「アウトランダーPHEV」も、現行型では海外市場からの要望に応えてこの面をレベルアップしたが、新型パジェロはフラッグシップだけあって、さらに上を行く印象だ。


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