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政治・経済・投資 #介護崩壊前夜--相次ぐケアマネ殺傷事件が示唆するもの

介護の現場は、包丁を手にしている相手に「契約解除する」ではなく「また来ます」と言わねばならぬルールのままでいいのか

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「ひとはな」の小松巧代表取締役(左)と青木順子取締役(写真:筆者撮影)
  • 大月 えり奈 ルポライター・カメラマン・社会福祉士
「ハラスメントの問題を解決するには、どんなハラスメントがあるのかを理解しなければ」
今年6月に埼玉県川口市でケアマネジャー(介護支援専門員)が利用者の家族に殺害された事件を受け、従業員にアンケート調査を実施し、独自の対策ツールを作った介護サービス事業所がある。「ひとはな」(神奈川県横浜市)の代表取締役・小松巧氏(46)だ。
小松氏が従業員の全回答をAIで解析したところ、ハラスメントの内実は多種多様で、行為者も利用者・家族に限らないことが見えてきた。調査結果を踏まえ、小松氏は危険度を判断するフローチャートを作成した。
社会福祉士の資格を持つルポライター、大月えり奈氏による連載【介護崩壊前夜――相次ぐケアマネ殺傷事件が示唆するもの】の第6回は、多岐にわたるハラスメントの中身と、命の危険が差し迫っていても容易には契約を解除できない現行ルールの矛盾点を指摘する。

ケアマネ事業所やヘルパー事業所などを運営する「ひとはな」に在籍する職員は、ケアマネ、看護師、介護士、作業療法士など幅広い。小松氏が7月に実施したアンケート調査では、1週間で約130人が回答した。

怒鳴られる、騒がれる、鉄アレイを投げられる、自殺をほのめかされながら脅される、包丁で刺される、体を触られる、下半身を露出される――職員たちが明かしたハラスメントの体験談は、これまで語られてこなかった介護の現場の深刻さを物語っている。

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