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キャリア・教育

読み方次第で《博識なおバカさん》になるリスクも…いつまでも「自己啓発書」を卒業できない人が"乗り越えるべき壁"

8分で読める
自分のやりたいことが固まっている人には、自己啓発書を読む理由はないという(写真:tomcat/PIXTA)
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この世には、ファイナンシャル・インテリジェンスがないばかりに、高学歴でも貧乏な人は山ほどいます。同様に、リーディング・インテリジェンスがないばかりに、博識な「おバカさん」も山ほどいます。

こういうことはないでしょうか。

■ ノウハウを求めて買ったのに、具体的な方法が書いていないと不満に感じた
■ 新しい情報や新しい知識が書いてあるのを見つけるとうれしい
■ 共感できず、「買って損した」と感じる本が多い
■ 本は結構読む方だが、とくに年収も貯蓄も増えていない

このような人は、本を読めば読むほどますます頭が悪くなります。ショーペンハウアーが『読書について』(光文社)の中で「読書とは、著者の思考をなぞっているだけだ」と書いた通り、ただ字面を追っているだけで、自分の頭で考えないからです。

旅行を例に考えてみましょう。

パックツアーを利用する場合、たとえばイタリアに行けば、ガイドブックに載っているトレビの泉を見て、「これがトレビの泉か」と確認し、記念写真を撮って帰ってきます。

つまりそれは、他人がなぞった「イタリア」を自分もなぞるだけ。行く前に想像していたイタリアと、実際に行ってみたイタリアはまったく同じ、ただの「確認旅行」です。

読書も同様に、気をつけなければ「確認読書」になってしまいます。自分が納得できるところを再確認する。自分の考えと同じ主張を見つけて安心する。自分が思っていることを著者が代弁してくれて満足する。

そんな本が「良い本」として売れる傾向にあります。確かにそんな本は小気味よく、安心して読むことができ、読後感も心地いい。しかしそれだけでは、本から学ぶことには限界があります。

何百冊、何千冊読んでもムダになりかねない

では、自己啓発書を読むときには、どういう読み方が必要か。端的に言うと、本から得た情報を自分の中に取り込んで実践し、軌道修正してさらに繰り返し実践し、再現性のあるノウハウとして身体に染みこませることです。

私たちは同じ状況に遭遇しても、感情によって思考は左右され、思考によって判断が変わり、行動が変わります。その行動の積み重ねが自分の人生を決めている。

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