東京大学が2027年秋、新学部「カレッジ・オブ・デザイン」を開設する。近年ビジネスの現場でも「デザイン思考」という言葉が聞かれるようになったが、全国の大学でも「デザイン」を掲げる学部が増えている。就職にも強いと言われる「デザイン学部」だが、授業では何を学び、どんな力が身につくのか。
全国で「デザイン」を掲げる学部が誕生している理由
東京大は2027年秋、新学部「College of Design(カレッジ・オブ・デザイン)」を開設する。実はいま、全国で「デザイン」を掲げる学部が続々と誕生している。
ただ、ここでいうデザインは、絵を描いたり、商品の見た目を考えることを指すわけではない。一体、何を学ぶのか。
全国に先駆けて、09年に「デザイン工学部」が創設された芝浦工業大の佐々木毅教授は言う。
「本質は、問題を発見し、解決するところにあります」
佐々木教授によれば、まず製品やサービスを使う人に、どんな困りごとがあるのかを探ったうえで、ひらめきだけに頼らず、データを分析する。そのうえで、情報、機械、電気などの技術を使って解決策を考える学問なのだという。
それゆえ、一つの専門技術だけを磨くのではない。1年生で「デザイン思考」を学ぶ必修科目があり、数学や物理、工学、プログラミング、統計分析などを勉強する。


