「いくら優秀なAIであっても、『何か役に立つものを考えてください』と聞かれただけでは、意味のある製品やサービスを提案することは難しいでしょう。
やはり『そもそも何を作るべきか』『誰のどんな問題を解決するのか』といった具体的な課題や要求に落とし込むところには、人間の仕事が残ると考えています。何を設計するのかを学ぶことで、AIを使って新しい製品やサービスを生み出せる人材になることができると思います」(佐々木教授)
文系が理系に勝った「発想力」
ビジネスをデザインする、ソーシャルデザイン、キャリアデザイン、デザイン思考……最近、あらゆる場面で「デザイン」という言葉を聞くようになった。その背景について、dodaキャンパス編集長の川嶋由美子さんはこう話す。
「デザインという言葉が、『社会や生き方を設計する』といった、より広義で、より大きなスケールで使われるようになりました」
この変化は、企業のモノづくりにも表れている。
「企業はモノを作って終わりの時代ではありません。製品やサービスを通じて、お客さまがどのような体験を得るのかまで見据え、考えることが大切になります。そうした中で、使う人と作る人の双方の視点を持ち、俯瞰的に物事を捉えられる人が、これからますます企業に求められていくと思います」(川嶋さん)
使う人、作る人の視点で考える。これは文系学生でも学べる力だ。
13年に開設した昭和女子大学グローバルビジネス学部の「ビジネスデザイン学科」の26年3月卒は、NEC、SCSK、日本IBM、アクセンチュアなどに内定実績がある。
ビジネスデザイン学科では、学生が手を挙げれば、企業と一緒に実践的な学びができるチャンスがある。昭和女子大の現代ビジネス研究所を通じて、企業や自治体の課題解決に挑戦するプロジェクトを立ち上げたり、参加したりすることも可能だ。企業と商品開発する学生も多いという。

