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残業代4割減、売上高は2倍増に…従業員11人のヘッドスパが導入した出退勤管理ツールの発する《ナッジな問いかけ》

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「ナッジ」を活用した出退勤管理ツールの導入がスタッフにもたらした変化とは(写真:kei.channel/PIXTA)
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結局「スコキン」とは、出退勤のタイミングに短い問いを表示し、健康・業務・コミュニケーションの振り返りを促す、問いナッジ型の職場改善ツールなのだ。

アンケートの内容は「健康」に関するものにとどまらず、「健康+業務(振返り)」「健康+セルフマネジメント」など、赤羽社長が更新していった。退勤時に「お疲れ様! 仕事終了! 気分を切替え、さてこれから……?」といったポジティブな呼びかけを行うことで、仕事のオンとオフの切り替えを促し、翌日のモチベーション向上につなげていった。

また、「きょうありがたかったことは?」といった問いを投げかけることで、職場内に感謝を伝える空気が広がり、従業員同士のコミュニケーションも円滑になったという。

「スタッフは何気なく回答していますが、結局それが無意識の宣言となり、行動変容をそっと後押ししているのです」

バックオフィスの視点から見ても、紙のタイムカード集計にかかっていた月8時間の作業が、デジタル化によってわずか1時間に短縮された意義は大きい。職場の定着率が大幅に向上したことで、求人広告を出さなくても、十分にスタッフを確保できるようにもなった。

残業代と求人費の減少で削減された年間300万円のコストは、賃上げ原資や新規部材の導入などの再投資に充てられ、さらなる営業力・生産性の向上へとつながっている。

フェリコが掲げる「仕事と家庭を両立させ生き生きと輝き充実した人生を送れる」という企業理念の実現である。

「問い」を立てる視点が自走する組織につながる

フェリコが手に入れた成果は、単なる経営指標の改善にとどまらず、組織が自律的に成長を続けるようになったことにある。

導入当初、「スコキン」のアンケートは、赤羽社長やマネジャーが設定していたが、運用が軌道に乗るにつれ、その権限を徐々に現場のリーダーやスタッフへと委譲していった。これが組織開発における決定的な転換点となったのである。

「現場のリーダーやスタッフが、ものすごく成長したんです。リーダーはアンケートを考えることで、職場の課題を意識するようになりました。さらに、アンケートの中身を何にするかをスタッフに相談することで、自然と課題が共有されていったのです」

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