また親事業者と下請事業者の関係も、常に下請が弱者というわけではないだろう。たしかに、特定の企業向けの部品製造に特化した下請は、親の言いなりにならざるを得なくなるかもしれない。しかし、より汎用性の高い部品や転用のきく技術力を持っているなら、取引先を選ぶことができるはずだ。その結果、親が下手に出ざるを得ない状況を作ることも不可能ではない。
弱者も多種多様
このように、ひとことで弱者といっても多種多様。立場も状況も異なるし、上記のように状況次第で強者と弱者が入れ替わることも決して珍しいことではない。
言い換えれば、複雑に多くのことが絡み合い、その結果として「弱者という状況」が生まれると考えることもできるのではないだろうか。だとすれば、特定の対象を主観的かつ短絡的に弱者扱いすることは筋違いだということになる。
そして、そうでなくとも私たちは、弱者に対しての視野を広げる必要があるだろう。


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