しかし、実際のところホンダ目線では、それほど悪い数字ではない。なぜなら、発売時の目標は月販300台、年間3600台であったからだ。その目標はしっかりと上まわっている。海外販売の数字が小さいのは、アメリカの販売が2025年末と日本よりも遅れていることも関係しているのだろう。
また、同じ国産スポーツのライバルで、もっと売れる数の少ないモデルもある。たとえば「GRヤリス」の2024年の通年販売は約1560台であったし、「GRスープラ」の2024年通年販売も約1560台であった。
上を見れば悔しけれど、下にもライバルがいる。ビリではない。ちなみにデートカー全盛期とも言える1980年代後半には、年間4万~5万台が売れていた。
当時もプレリュードは、「アコード」よりも高いモデルであったけれど、それでもヒットモデルとなっていたのだ。ある意味、当時は、それだけスペシャリティの人気が高かったということだ。
スポーツカーらしい“操る愉しさ”
実際のところ新生プレリュードはどんなクルマなのか。筆者が試乗した印象をレポートしよう。
まず、全長4520mm×全幅1880mm×全高1355mmのスタイルは低くワイドで、前後のオーバーハングが切り詰められている。肉感に溢れるけれど、プレスラインはミニマム。スムーズでクリーン、かつパワフルな印象を与える。電動化時代のスポーツカーとして、納得のカッコよさだろう。
ワインディングのダイレクト感と高速道路の安定感を両立させるハンドリングは、見事なもの。スポーツカーらしい“操る愉しさ”がある。その分、乗り心地は硬めだ。
2リッターのハイブリッドの加速感は、スムーズかつダイレクト。「Honda S+ Shift(エスプラスシフト)」で、クルマを走らせれば、たしかにエンジン車そのものの音と振動、加速が味わえる。
ただし、駆動を主に担うモーター出力は、最高出力135kW(184PS)/最大トルク315Nm。600万円クラスの今どきの上級スポーツカーとしては、やや寂しいというのも正直なところだ。


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