pha:聴覚処理についての検査を受けてみたらいいかもと言われましたが、受けるかどうかは決めていないんです。受けたら自己理解は深まるけれど、薬を飲んですごく治るような簡単なものでもないでしょうし、受けるのが面倒くさいのもあって。
この歳になると、そんなに人としゃべったり、会社に通勤したりしなくてもいいライフスタイルを作ってしまったので、自分に向いている生き方は、それなりにできているんです。
大石:今は、学生のようにずっと講義を聞いていなければいけない状況でもないですしね。
でも、今まさに会社員などで苦しい思いをしている人が、この対談を読んで「自分にも覚えがある」と思うなら、診断を受けてみたり、関連する本を読んでみたりすると役に立つかもしれません。phaくんのような生き方をすれば楽になるんだ、という希望を持てるかもしれませんよね。
IQにも、診断名にもとらわれないでほしい
大石:リン先生が強調していたのは、IQの数字や診断名だけにとらわれないでほしい、ということです。そうしてしまうと、自分にラベルを貼って、自分を箱に押し込めてしまうからです。「どうせ自分はASDだから」「どうせこの程度だから」と。
そうではなくて、IQの数字や診断が出たら、それを自分の人生に生かす使い方を考えてほしいと話していました。
だから、診断を受ける前に、何のために診断したいのかを考えておくといいと思います。子どもなら、診断名のおかげで学校で支援を受けやすくなるかもしれないし、会社員なら、上司に必要な配慮について伝えやすくなるかもしれない。phaくんのような自己理解も、理由にしていいと思います。
適当に受けて、いきなりラベルがついて、対応に困ってしまうよりは、ちゃんと目的を持って受けて、診断名を人生に役立てる。そういう使い方がいいのではないでしょうか。


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