――大石さんが代表を務める日米ギフテッド教育協会の名誉顧問で、発達心理学者のリン・リム先生ともお話しされたそうですね。
pha:3人で、ずいぶん長く話しました。
大石:2時間くらいですね。追加のテストもたくさんしてもらいました。
リン先生がまず希望したのは、WAIS(ウェクスラー成人知能検査)の下位検査の数字でした。下位検査の数字は、phaくんの検査機関のように、検査を受けた人に配られる結果の資料には書かれていないことが多いんです。phaくんには、検査を受けた機関に下位検査の数字をリクエストしてもらいました。
pha:オプションになっている、病院で診断を受ける人用の詳しいデータを送ってもらいました。
言語の項目が、測定の上限に達していた
大石:それを見ると、実は下位検査でデコボコがあったことがわかりました。デコボコといっても、むしろ上に突出している部分がわかったんです。
言語に関するテストの部分が、WAISで測れる範囲のいちばん上の得点でした。リン先生の言葉を使うと、「テストがphaくんを測れていない」ということです。測れていないところがあるので、その時点で全体の数字も怪しくなります。
ここからの学びとしては、WAISやWISC(児童向け知能検査)は万能ではなくて、天井があるということです。天井に当たってしまった人の結果は、実際はもっと高い可能性もあるわけです。
アメリカには、もっと上を測れるテストもあります。ただ、それは研究者が使うようなもので、個人はそこまでする必要はないと思います。
pha:もっとデコボコがあるかなと思っていたんですよ。苦手なことも多いし、普段ミスも多いので。でも意外と出ていなくて、これは何なんだろうと思っていました。


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