大石:誰だって、友達や話し相手がいない場所にいるのは苦痛ですよね。自分らしくいられる場所は、ギフテッドでなくても誰にとっても大事ですが、ギフテッドの子は人口的に少ないので、自分らしさをそのまま受け入れてくれる人に出会いにくいんです。
何も支援がないと、「揉まれて鍛えられる」というより、心が病んでしまいます。ギフテッドとはいえ普通の子どもですから、毎日理解者がいないまま過ごすのは精神的によくありません。日本でギフテッドの不登校が増えているのも、それが原因の一つではないかと思います。
授業は頭に入らず、ずっと本を読んでいた
――phaさんの学校生活は、いかがでしたか。
pha:学校の授業は全然面白くないなと、ずっと思っていました。耳から情報を聞くのがすごく苦手で、授業が全然頭に入らないんです。
でも、本を読んで勉強するのは好きで、授業中もずっと本を読んでいました。授業はいらないのでは?と思っていました。
小学校、中学校は普通の公立で、高校も公立ですが、進学校のようなところでした。中学より高校、高校より大学のほうが居心地がよくて、話が合う人が増えていったので、助かりました。もっと小さい頃から、話が合う人がいる環境だったら、もっと楽だったのかなとは思います。
高校2年生くらいまではだらだら手を抜いていて、成績もそんなによくなかったんです。でも高3になり受験を考えなければという時期になって、独学でちゃんと勉強し始めたら、成績が一気に伸びました。
大石:ギフテッドには、独学が得意な人が多いと言われています。
pha:いい大学に行きたいという気持ちは、昔からそれほどなかったんです。高校までは本当に内向的で、行動力がなかったんですよ。
大阪出身で、当時は遠くに行くのが怖くて……。京都大学を選んだのも、東京なんてとんでもない、京都なら近いからいいかな、という感じでした。標準語をしゃべっている人が怖いくらいで(笑)。


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