その後「チームかすみ草」をネットで調べてみると、やはり家族をがんで失った人たちの交流サークルだとわかりました。加藤文責のブログもいくつか見受けられ、活動記録などが生真面目な文章で綴られていました。私はその中に、40代くらいの童顔女性と加藤が並んで写っている写真を見つけました。それぞれの根付けをぶら下げた2人は、掘ったばかりのさつまいもを両手に持って寄り添っています。こんな女性が加藤の第二の人生の伴侶になってくれたらいいのに、と思いながら、またまた老婆心だぞと自分を戒めるのでした。
一回り以上年の離れたソウルメイト
絶交宣言から数ヶ月経つと、思いがけず加藤から飲みに誘われました。宣言などなかったかのように、いつもの調子で会話がはじまりましたが、私は思い切って先日の件を謝りました。ところが加藤はなんだかにやけています。
「なんだよ、お前。……あっ、ひょっとして、誰かいい人でも?」
加藤はあれこれもったいぶりながら、その後サークル内で懇意にしている女性ができたのだと打ち明けました。やはり、私がブログで見つけたあの写真の女性でした。彼女は40代。旦那さんをがんで亡くし、中高生の息子たちと、3人で暮らしているとのこと。
「なんというか、あの場では、酒も入ってたしな。こちらこそ、悪かった。うん。しかし、その彼女とは、決して、そういう関係ではない。年齢も一回り以上離れているし、今さら俺も、恋愛という年齢ではないから」
「上原謙だって70代で子どもができたんだぞ。還暦前だし、お前も金ならあるんだから、まだまだいけるだろう」
そう言うと加藤は青年のように顔を赤らめて、怒りはじめました。
「だから、お前らはすぐそういう方向へ持っていくだろ。俺と彼女は、そういう、単純な関係じゃないんだよ。彼女は、俺のことを、ソウルメイトと言っている。もっと、高次なんだよ」


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