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妻を亡くした友人に「そろそろ前に進め」と言ったら絶交された…60代男性が語る"中高時代からの友人"との関係が壊れた瞬間

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画像はイメージ(写真:Fast&Slow/PIXTA)

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「LINEが既読スルー」「理由なきフェイドアウト」から「いわくつきの絶交」まで――。大人になってからの友人との別れは、何歳になっても心を揺さぶる。自らも友人を失った経験を持つライターの山野井春絵氏が、10〜80代の男女に友人との離別体験を聞いた書籍『友達になって後悔してる』より一部抜粋・再編集し、前後編でお届けする。なお、本書は、プライバシー保護の観点から、インタビューに登場した人物の氏名や属性などを変更・再構成している。

医師の森繁さん(61)は、中高時代の友人・加藤さんから、これまでに三度「絶交宣言」をされている。一度目は高校時代、ささいな口喧嘩から。二度目と三度目はここ数年のことだという。同い年の妻を病気で亡くした加藤さんは、とある遺族サークルで知り合った女性を「ソウルメイト」として慕うようになった。決して「恋愛」ではない、「友情」だと主張しながら、過剰な援助をしているらしい。その様子に危うさを感じた森繁さんが友達としてアドバイスをしたところ、加藤さんはブチギレて……。三度目の絶交宣言以降、2人は再会していないというが、果たして今後は。

ポッポーと呼ばれたあいつ

加藤は、中高時代の同級生で、ボート部の仲間でした。昔から、変わり者揃いで有名な私立の男子校です。加藤も相当ユニークで、あだ名はポッポー。短気ですぐキレるところが、沸騰したやかんを連想させました。情にはもろく、学校で飼っていたハトが死んだ時に男泣きしたことも、ポッポーの由来のひとつです。単純で、ちょっと天然。いじられキャラでもあった加藤は、部活ではみんなから好かれていました。私たちは学校まで1時間以上かかる同じ沿線上に住んでいたので、登下校ではよく一緒になりました。

高校時代のある日、私はハブ駅の構内で、加藤が見慣れない女子と話しているところを見かけました。加藤よりも背が高い、きれいな子でした。2人が手を振って別れたのを確認すると、私は加藤に駆け寄って、誰かと尋ねました。加藤はちょっと照れながら、同じ塾に通っている女子校の子だと答えました。

翌日、私が別の友達にその話をすると、あっという間に「ポッポーには彼女がいる」という噂が部内に広まったのです。加藤は「大袈裟だな、まだこれからだ」などと嘯き、まんざらでもない表情でした。

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