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妻を亡くした友人に「そろそろ前に進め」と言ったら絶交された…60代男性が語る"中高時代からの友人"との関係が壊れた瞬間

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画像はイメージ(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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何かの拍子に、ふと、「ポッポーも、そろそろその猫ちゃん(根付け)とお別れして、前進したらどうだ。新しい伴侶を見つけた方がいいって、うちのも言ってたぞ」と言うと、周りの仲間たちも賛同しました。すぐに別の話題に移っていきましたが、しばらく黙っていた(ことにも誰も気づいていませんでしたが)加藤が、ふいにテーブルを拳で叩いたのです。

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「お前らに、何がわかる」

驚いて、全員が沈黙しました。

「何が」

話のつながりを忘れていた私が言うと、加藤は唇を震わせながら私を睨みつけました。

「家族が健康で、ずっと人生盤石なお前に、俺の何がわかるんだよ」

まあ、まあ、と、仲間がなだめに入ります。しかし私も酔いにまかせて言い返しました。

「だから、こっちだって、お前が一人でいることが心配で言ってるんだろ。いつまでも亡くなった人に縋って、さみしく暮らしてたら、仁美さんだって悲しむぞ」

「違う! お前らは心配なんかしてない。高みの見物をしておもしろがってるだけだ」

「おもしろがってなんかないって」

「お前らのような人間と付き合う時間は、もうない。俺だって、いつ死ぬかわからないからな。一刻だって無駄にしたくない。だからもうこれっきりだ」

「何言ってるんだ、大人げないぞ」

「絶交、ということだ!」

ガタンと音を立てて加藤は立ち上がり、震える手で財布から1万円を出し、投げつけるように置いて、店から出て行きました。

「……この光景、既視感あるな」

仲間の一人が呟きました。

押し寄せてきた後悔の気持ち

酔いが醒め、冷静になると、後悔の気持ちが押し寄せてきました。亡くなったとはいえ、これも「夫婦のこと」。他人が口出しするべきではなかった、と思いました。帰宅して妻にこの出来事を話すと、こっぴどく叱られました。

「家の中で話したことをそのまま言うバカがどこにいるの。あんたたちっていつまでも学生気分で、本当にバカなんだから!」

バカと言ってくれる嫁さんも、加藤にはいないのか。そう思うと、妻からの罵倒も受け流せる気がしました。

後編記事:「それって新手のパパ活じゃないの」妻を亡くした60代男性が40代女性との"特別な絆"を信じた顛末

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