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妻を亡くした友人に「そろそろ前に進め」と言ったら絶交された…60代男性が語る"中高時代からの友人"との関係が壊れた瞬間

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画像はイメージ(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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しばらくたったころ、部活がはじまる前に、私が「ポッポー、クリスマスは彼女と過ごすんだろう?」と冷やかすと、加藤は急に怒り出しました。

「クリスマスは聖なる日だ。女性と過ごす日じゃない。お前はくだらない、恥を知れ」

「なんだよ、お前、フラれたんだな。まあ仕方ない、とりあえず彼女よりも背が伸びてからまたアタックしろよ」

私がふざけてそう言うと、加藤は顔を真っ赤にして「馬鹿野郎! お前なんか、もう絶交だ!」と手にしていたタオルを床に投げつけ、ボートハウスを出て行きました。

「たぶん、彼女には、背の高い彼氏ができたんだろう」

残された私たちは、しんみりそう話しました。と、まあこれが、一度目の絶交宣言です。加藤はしばらく私を避けていましたが、なんとなくまた一緒に登下校するようになり、いつも通りの関係に戻りました。

久しぶりに見た加藤の男泣き

私は実家の病院を継ぐべく医大へ。加藤は国立大の工学部に進んで、その後大手メーカーに就職しました。ボート部の何人かで出席した加藤の披露宴では、「絶対に変なあだ名は出すな」と念押しされていましたが、全員が「ポッポー、おめでとう」とスピーチしたので、新婦のお父さんまでも「ポッポー、娘をよろしく」と言い、加藤が顔を真っ赤にしてうつむいたのを今でもよく覚えています。加藤の奥さんは会社の同期で、加藤よりもかなり背の高い、控えめなかわいらしい女性でした。

毎年、夏には部活仲間で集まって飲んでいましたが、加藤は転勤族だったため、たまに参加する程度でした。しょっちゅう連絡を取り合うでもなく、会えばいつも中高時代のくだらない笑い話と、近況を少々。LINEグループもできましたが、年に数回、誰かが写真を送ってくるくらい。久しぶりにみんなで顔を合わせたのは、部活仲間の葬儀の席でした。

亡くなった原因は、大腸がんでした。当時、私たちは50代になったばかり。部活仲間の葬儀は初めてでしたが、同級生の中には、すでに何人かが亡くなっていると聞きました。焼香を済ませ、葬儀場のロビーに集まっていると、加藤が挨拶もそこそこに帰ろうとします。

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