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ここから日本株は本当に上昇するのか?「波乱含みの秋相場」を読み解く「2つのカギ」とは何か

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日経平均が連日のように高値をつけたのは6月下旬。終値での最高値は6月25日の7万2366円だ(写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

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秋相場を読み解くうえで「重要なカギ」は何だろうか。それは、①「AI相場の主役はこのまま続くのか」②銀行など「金利上昇メリット株の上昇余地はあるか」という「2つの疑問」へ答えることだと言える。これらを明確にすることで、年末年始相場の姿が浮かび上がる。

AI相場の主役はAI本体から周辺インフラへ

結論から言えば、①のAI相場の主役はAI本体から周辺インフラへ移る可能性が高い。理由は3つある。(1)設備投資の持続性(2)AI需要の強さ(3)インフラの制約だ。以下、順に確認したい。

まず(1)設備投資については、拡大してきたデータセンター投資が、今後も同じペースで続くかが焦点となる。アメリカでは一部で投資の選別が始まり、GPU調達の偏りや電力確保の問題が顕在化している。設備投資が鈍化すれば、AI本体の成長速度は一時的に抑制される可能性がある。

次に(2)AI需要の伸びは依然として強い。生成AIの利用は企業の基幹業務へ広がり、推論需要が指数関数的に増加することで、GPUだけでなくCPU・メモリ・ストレージの需要も底堅い。需要の方向性は明確であり、AI関連の成長トレンドが崩れる兆しは見られない。

しかし(3)インフラの制約が、相場の「姿」を変える最大の要因となる。データセンターの電力確保は世界的な課題であり、送電網の増強や蓄電池の導入は一朝一夕には進まない。

通信インフラも同様だ。光ファイバーや海底ケーブルの敷設能力には物理的な限界がある。さらに、データセンターの収容能力を決めるラック数は、建設・設置のリードタイムが長く、指数関数的な増加は望めない。

こうした制約が重なることで、AI本体の成長とインフラの増強速度の“差”が相場に影響を与える可能性が高い。つまり、AI・半導体相場は続くものの、物色の中心は次第にAIを支えるインフラ領域へ移るという構造変化が起こり得る。

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