有料会員登録
ビジネス #鉄道最前線

神戸市民も迷う「三宮ダンジョン」いつまで続くのか 駅前だけでない、あまり知らない再開発の全貌

8分で読める
神戸三宮の駅前はもともと歩行者動線が複雑だったが、再開発工事のために難易度が上がっている(編集部撮影)
  • 山本 学 神戸経済ニュース編集長
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

「市役所本庁舎2号館・市民利用空間」で建設する複合ビルは、市役所のオフィスが中層階に入居する予定。現在は近隣のオフィスに仮移転している市役所の各部局が集約される。高層化するため余裕のできたオフィスの床面積は民間に貸し出す。

上層階には神戸初の外資系ラグジュアリーホテルになる「コンラッド神戸」が入居する予定だ。低層階は商業施設と、イベントなどに使える吹き抜け状の空間(市民利用空間)を備える計画だ。

神戸市役所本庁舎2号館再整備事業では地上29階建て、高さ約135mの超高層ビルが建つ。左端は本庁舎1号館(編集部撮影)

歩道橋の整備も動き出す

計画としては地味に見えるが、完成すれば一気に注目度が高まりそうなのは、早くから完成イメージがありながら、現時点で未着工の「税関前歩道橋」だろう。現在も同じ場所に歩道橋があるにはあるが、ごく普通の一般的な歩道橋だ。自転車や車いす利用者のためのスロープは付いているが、いずれにしても歩行者とすれ違うのは互いに少し気を遣う必要がある。

現在の税関前歩道橋(編集部撮影)
【写真と図を見る】鉄道各社が乗り入れる三宮駅と、ジーライオンアリーナなどがある神戸のウォーターフロント地区をつなぐ税関前歩道橋。リニューアルでどう変わるのか?現在の様子と将来のイメージ図

新たに計画した歩道橋は「渡りたくなる歩道橋」をテーマに設計競技(コンペ)を実施したのが18年。東遊園地側に主塔に相当する高さ24.5メートルのタワーを建て、交差点上に通路がN字型になった吊り橋をかけるイメージという、シンボル性が高いデザインの歩道橋を新たに作ることが決まった。その後、施工する企業も決まり19年には着工、21〜22年ごろには完成する計画だった。

しかし施工会社が「思っていた以上に工場製作や施工計画が複雑」「施工に必要な技術を持ち合わせていない」と音を上げた。神戸市は、しばらく受注した会社と設計や施工について協議したが、協議を続けても施工実施には結びつかないだろうと判断。工事契約を終了して、施工会社の募集をやり直した経緯があった。

そんなこんなで着工は遅れているが、25年になって新しい施工会社は明石海峡大橋の施工にも携わったエム・エムブリッジ(広島市西区)を代表とする共同企業体に決まった。26年度内の着工が見込まれている。

【写真を見る】神戸市民も迷う「三宮ダンジョン」いつまで続くのか 駅前だけでない、あまり知らない再開発の全貌(40枚)
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数