ビジネス面で注目すべきは、F1のオーナー企業でもあり、モトGPも傘下に収めたアメリカのリバティ・メディアによる戦略だ。
「多くの国で観客動員数の多いモトGPですが、私たちがやるべきことはまだまだあります。日本のマーケットも変えていけたらと考えています」
そう語るのは、モトGPのカルロス・エスペレータ副CEO(35歳)。エスペレータ副CEOが勤務するMotoGP・スポーツ・エンターテイメント・グループは、2024年にリバティ・メディアが31億ユーロで株式の84パーセントを取得している。
経営の勉強をしてきたエスペレータ副CEOは、07年にインターンをはじめ、13年からMotoGP・スポーツ・エンターテイメント・グループに勤務。近い将来、CEOへの昇格が噂されている人でもある。
アメリカでの興行的な成功が鍵を握る
「リバティ・メディアとの関係はうまくいっています。彼らはF1ビジネスをアメリカでうまく軌道にのせたように、モトGPにも大いなる期待を寄せています。彼らはビジネスを中長期でみるので、やりやすいです。そして彼らほどスポーツエンターテインメントを理解している人たちはいないので、私たちにとって心強いパートナーです」
日本は、現在の小椋藍選手の大活躍もあり、メーカーやチームだけでなくライダー自身への理解も深く、いいマーケット。そう、エスペレータ副CEOは前置きし、今のターゲットはアメリカ、と言う。
もちろん、アメリカでのレースはモトGPのカレンダーに組み込まれている。26年シーズンは3月にテキサス州オースチンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。ただし、アメリカ人ライダーはいない。


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