根室本線のうち花咲線と呼ばれる釧路―根室間135.4kmは日本最東端の鉄道路線として普通・快速列車が1日に5往復している。筆者はこの日、札幌駅を8時52分に発車する特急おおぞら3号で釧路駅へ。釧路までの所要時間は約4時間半だ。そして、釧路駅では20分の待ち合わせののち、13時40分発の根室行きに乗り換え日本最東端の駅となる根室駅へと向かった。
筆者が乗車した9月上旬は、JR東日本が発行する「大人の休日倶楽部パス」とJRグループが発行する「青春18きっぷ」の双方が利用可能な日だったことから、1両編成の根室行きの車内は年配旅行者と学生旅行者で混雑していた。
国鉄時代の車両が現役で稼働
車内に乗り込むと、異様な蒸し暑さを感じたが、なぜだろうと思いを巡らせたところ、乗車した車両は非冷房車であることに気づいた。車両は国鉄末期となった1986年に製造されたキハ54形気動車で、車齢は40年に達する。車両の天井では国鉄を意味するJNRマークが入った扇風機が現役で稼働しており、令和の世の中で国鉄時代の遺構が現役で稼働していることに少し驚いた。
釧路駅から根室駅までの所要時間は約2時間20分。釧路を出ると、列車は湿原や牧場、原生林の間を走り抜ける。特にジブリ映画『思い出のマーニー』の舞台モデルとされる厚岸周辺の湿地帯は圧巻で、幻想的な風景が続く。
日本最東端の駅となる根室駅には15時58分に到着した。札幌駅からの所要時間は7時間6分だった。なお、以前は東根室駅が日本最東端の駅であったが、2025年3月のダイヤ改正で廃止され、根室駅が日本最東端の駅となった。
根室市の納沙布岬から東側の目と鼻の先の洋上にはロシアが実効支配する北方領土が広がっている。

