だが、昨今ではコンビニのチルド惣菜でも豚角煮が販売されている。例えば、セブン-イレブンの「金の豚角煮」は500円以下で購入できクオリティーも高い。 「吉野家のはボリューム感が違う」と言われればそれはそうなのだが、「少量を、美味しくいただきたい」人は、セブン-イレブンで十分かもしれない。
そう考えると、角煮そのものの味だけが満足度のポイントではなく「吉野家で約1200円を払って、もう一度食べたいか」と考えると、たしかに意見が分かれるメニューといえそうだ。
ちなみに、ほぼ同時期に発売された吉野家の「月見牛とじ丼」は、テイクアウト価格が税込686円。「厚切り豚角煮定食」と比べると、約500円安い。そのため価格重視で新商品を楽しみたいなら、こちらのメニューの方が満足度は高いだろう。
SNSで話題の「厚切り豚角煮定食」、吉野家の新定番になるか
一方、夜限定で楽しめるという販売方法には、独自性を感じる。インパクトのある商品写真とともに広告を見ると、思わず食べてみたくなる人もいるだろう。
牛丼チェーンとしては珍しい「厚切り豚角煮定食」をレギュラーメニューとして展開したことも特徴的であり、こうした珍しさも相まって、SNSでは良くも悪くも話題になっているのかもしれない。
SNS上でこれだけ多くの反応を集めていることを考えると、「夜限定」という打ち出しやインパクトのある見た目が、商品の存在を広く知られるきっかけになったともいえる。
吉野家ホールディングスの2026年2月期の決算資料を見ると、吉野家セグメントの売上高は1512億700万円で、前年同期比9.7%増。セグメント利益は76億2300万円(前年同期比2.1%減)となっている。店舗数も20店舗が閉店した一方で、51店舗を新たに出店し、1290店舗まで拡大。吉野家ホールディングス全体でも、直近の2027年2月期第1四半期は、連結売上高587億7100万円(前年同期比12.5%増)、営業利益25億4400万円(同140.8%増)と大幅な増収増益となっている。
今回のSNSでの話題をきっかけに、「厚切り豚角煮定食」が吉野家の新たな定番として定着していくのか。さらなる来店客の増加や事業の拡大につながるのか、今後の動向にも注目していきたい。


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