現時点で言えるのは、保湿だけですべてを予防できるわけではないということです。しかし、皮膚の炎症や湿疹を放置しないことが大切であるという考え方は、多くの研究で共通しています。
だからこそ、毎日のスキンケアは美容のためだけではなく、皮膚のバリア機能を守り、アレルギーと上手に付き合うための大切な習慣でもあるのです。
腸内環境を整えることは大事か?
最近、「腸活」という言葉をよく耳にするようになりました。
実際、腸は食べ物を消化・吸収するだけの臓器ではありません。体の免疫システムとも深く関わっており、近年では腸内環境を整えることがアレルギー対策につながるのではないかと考えられ、さまざまな研究が行われています。
ただし、現時点では「腸内環境を整えればアレルギーが治る、あるいは確実に予防できる」とまではいえません。一方で、腸内細菌が免疫機能に重要な役割を果たしていることは、多くの研究から明らかになりつつあります。
代表的な方法が、「プロバイオティクス」です。これは乳酸菌やビフィズス菌など、生きた微生物を摂取する方法です。
アレルギー領域では、妊娠期や授乳期、乳児期にプロバイオティクスを摂取することで、アトピー性皮膚炎や湿疹の発症リスクを減らせる可能性が報告されています。
特に一部の乳酸菌では比較的良好な結果も示されていますが、研究結果にはばらつきがあり、現時点で確実な予防法とは言えません。また、どの菌を、どのくらいの量で、どのくらいの期間摂取すればよいかについても、まだ結論は出ていません。


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