9月22日にNHKで放送された「ファミリーヒストリー」の武井壮が出演した回が、大きな反響を呼んでいる。武井は9歳のときに両親が離婚して母と生き別れ、その後は父もほとんど家に帰らない環境で、兄と2人だけで生活してきた。
今回の番組では、そんな武井がほとんど知ることのなかった母のその後や、家族が抱えていた事情が次々と明らかになり、普段は明るくタフな印象の強い彼が感情を抑えきれなくなる場面もあった。
この回が多くの視聴者の心を揺さぶったのは、単に有名人の壮絶な生い立ちが明かされたからではない。重要なのは、私たちがこれまでテレビで見てきた「武井壮」という人物のイメージが更新されたことだ。
自力で人生を切り拓いてきた原点とは?
武井といえば、「百獣の王」を名乗り、タンクトップ姿でさまざまな動物の倒し方を真剣に力説するキャラクターで世に出た人物である。その後もスポーツ、芸能、ビジネス、人生論まで幅広く語り、とにかく自分の力で人生を切り開いていこうとする強烈な自己肯定感と行動力が彼の特徴だった。明るく、タフで、失敗しても前へ進む。テレビの中の武井壮は「自分の人生は自分で何とかする」という思想を体現する人物だった。
しかし「ファミリーヒストリー」を見ると、その思想がただのポジティブ思考ではなかったことがわかる。少年時代の彼は、母が去り、父もほとんど家に帰ってこない中で、「自分の力で生きていく」という態度を身につけざるを得なかった。


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