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ライフ #自動車最前線

利益ではフォルクスワーゲンを抜き、トヨタに次ぐ世界第2位に…ヒョンデを要する韓国・現代自動車グループ躍進の裏側

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2026年8月26日にヒョンデが韓国で開催したCEOインベスター・デイの様子(写真:Hyundai Motor Company)
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AIロボティクス関連の資料(写真:Hyundai Motor Company)

そしてロボタクシーの先にあるのがAIロボティクスの活用である。犬型ロボットの開発で世間の耳目をさらったボストン・ダイナミクスをヒョンデが買収すると発表したのは2020年のこと。同社はSpotと名付けられた犬型ロボットだけでなく、人型ロボット(ヒューマノイド)のAtlasも開発中で、ヒョンデはボストンダイナミクス製ヒューマノイドを生産する工場をアメリカに開設。年間3万台体を製造できる体制を2028から2030年までに構築し、様々な製造業で活用する戦略を立てている。

こうした新たな事業を強化することで将来的な成長を促すというのが、今回のCEOインベスター・デイの骨子だったといっていい。なお、今回発表された資料によれば、現時点で同グループの利益の1/3ほどは自動車販売によるものだが、2035年にはロボティクス、オンデマンド・モビリティ(=ロボタクシーなど)、SDV+コネクティビティの3事業がグループ全体の利益の1/3程度を占めると予想。これによって利益を現在の2倍に拡大するというのがヒョンデの戦略なのである。

正直、個々の技術に関していえば、他メーカーも取り組んでいるものがほとんどで、ヒョンデだけが技術的に先行しているとは必ずしもいえない。けれども、将来に向けてのトランスフォーメーションを、これだけ具体的かつ網羅的に推進している自動車メーカーを私はほかに知らない。

CEOに問う、現代自動車グループ今後の行方

現地で試乗する筆者(写真:Hyundai Motor Company)

CEOインベスター・デイの最後に行われた質疑応答で、私はホセ・ムニョスCEOに「ヒョンデが継続的に成長している秘密はなにか?」と訊ねてみた。

「自動車分野だけでなくフィジカルAIなどにも明るい私たちのリーダー(現副会長の張在勲/チャン・ジェフンを指すとみられる)は『グループ内の力をすべて結集して垂直統合を実現し、未来を作り出す』と語りました。とても先見の明に富んだ言葉といえるでしょう」

現代自動車グループは、自動車生産やハイテク産業だけに留まらず、鉄鋼業から金融業まで手がける巨大コングロマリットである。そんな彼らは「製鉄から自動車まで」を目標として掲げ、それを実現してきた。

そこには「産業の上流から下流までを自分たちの手で賄う」という思いが込められているが、いま、彼らが目指すゴールは自動車産業に留まらず、ロボタクシーからAIロボティクスへと広がろうとしている。その飽くなき向上心、そして未来への希望を、私たち日本人ももっと旺盛に抱いていいのではないか。今回の取材を通じて、そんなことを思った。

【写真を見る】利益ではフォルクスワーゲンを抜き、トヨタに次ぐ世界第2位に…ヒョンデを要する韓国・現代自動車グループ躍進の裏側(97枚)

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