イスラエルは世界中に離散したユダヤ人が集まって作った「ユダヤ人の国」という印象が強いが、実は単一民族国家ではない。現在の人口は約1000万人、そのうち約200万人がアラブ系市民である。
彼らはユダヤ人と同じように参政権を持ち、彼らを支持基盤とする政党も複数存在し、クネセト(国会)に議席も持っている。そして驚くことに、このアラブ系の政党が今回の総選挙後の首相選びでキャスティングボートを握りそうな状況になっているのだ。
話は簡単だ。総選挙の定数は120で、メディア各社の世論調査結果は、親ネタニヤフ勢力と反ネタニヤフ勢力がともに50議席余りでともに過半数に届かず拮抗している。そして残る十数議席がアラブ系政党だ。
つまり、これまでよそ者扱いされてきたアラブ政党と組んだ側が政権を手にするという構図になっているのだ。
敵対もせず、難民でもなく暮らしている
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