日本のインデックスファンド市場で圧倒的な存在感を放つ「オルカン」に、高配当版が登場します。注目は年4回の分配金を受け取る「配当払出型」が用意されることです。若い世代にも分配金を求めるニーズがある中、通常のオルカンとの違いや使い分け、注意点を考えます。
あの「オルカン」に高配当版が登場!
三菱UFJアセットマネジメントが2026年9月30日に設定したのが、「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)」、愛称「オルカン高配当」です。「配当払出型」と「資産成長型」の2種類が用意され、いずれもNISAの成長投資枠の対象となります。
オルカン高配当は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に追加される高配当コースという位置づけではありません。別シリーズの別のファンドであり、「Slim」のつかない無印のeMAXISシリーズに属します。信託報酬は年0.165%(税込、純資産総額に応じて段階的に引き下げられる)と低い水準ではありますが、通常のオルカンの年0.05775%と比べると3倍近い差があります。
通常のオルカンは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」をベンチマークとしますが、オルカン高配当のベンチマークは「MSCI ACWI 高配当利回り指数」です。同じ全世界株式でも、銘柄の選び方は大きく異なります。
過去の指数データでは、通常のACWIに比べて米国やITの比率が低く、ヘルスケアや生活必需品などの比率が高くなります。グロース株やテクノロジー株が相場を牽引する局面では通常のACWIに劣後する可能性がある一方、それらが大きく調整する局面では相対的に底堅くなりやすい点も特徴です。


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